1.ゴルフは「スコアを競う」スポーツ
2.ゴルフのプレー方法について
3.コースでたのしむ2つのゲーム方式
4.初心者のためのゲーム方式
5.スコアカードについて
6.ゴルフは審判員のいないゲーム
ゴルフは、ボールを決められた場所(「ティーインググラウンド」といいます)からクラブという道具を使って打ち出し、パッティンググリーン(略して「グリーン」といいます)に掘られた穴(「ホール」といいます)入れるのに何回打ったかを競うゲームです。
その数(「スコア」といいます)が少ない人の勝ちとなります。ティーインググラウンドからホールに入れるまでを「1ホールのプレー」といい、18の異なるホールをプレーします(「1ラウンド」といいます)。
各ホールは、距離やレイアウトが違いますが、「パー」という基準打数が設けられています。「パー」は通常「3」と「4」と「5」があり、それぞれパッティンググリーン上では2打かかることを想定しています。ですからパー3のホールでは1打で、パー4のホールでは2打で、パー5のホールでは3打でボールをグリーンに乗せることができれば良いわけです。
各ホールの1打目(通常「ティーショット」といいます)は、平らで芝が短く刈り込まれたティーインググラウンドから打ちますが、このときだけはボールを乗せる道具(「ティペグ」といいます)を使ってボールを浮かせた状態で打つことができます。
そして、2打目以降止まっているボールを触ったり動かしたりせず、ホールに入れるまで打ち続けるという、とても単純なスポーツです。
しかし、それぞれのホールは地形を活かしてつくられているためティーインググラウンド以外は必ずしも平らな状態に止まるとは限りません。2打目からは適度に起伏がありボールの止まっている状態(ボールの「ライ」といいます)がパッティンググリーンに向かって上り傾斜や下り傾斜、あるいは構えたとき足より高かったり低かったりといろいろです。平らに見えるパッティンググリーンもポテトチップスのようにうねった形状も少なくありません。アウトドアスポーツですから、風も吹けば雨も降ります。そうしたさまざまな地形や天候といった自然条件のなかでいかに狙った場所にボールを打って、少ないスコアでプレーできるかを、他の人と競うところに面白さと難しさがあります。
さらに、青空に向かってボールが遠くに飛んでいく爽快感を体感できる魅力も、1千万人を越えるゴルフ愛好者がいる理由となっているといえるでしょう。
ゲーム方式は、大きく分けて「マッチプレー」と「ストロークプレー」の2つの形式があります。「マッチプレー」は、18世紀にストロークプレーが考えられるまで何百年も唯一の形式として行われていたゲーム形式の原形です。自分と相手の2人が1対1で一緒にプレーし、1ホール毎に勝ち負けを競います。1ラウンドプレーの後、より多くのホールで打数が少なかった方が「勝ち」となります。対戦方式は1対1のシングルマッチ、2対2でチーム同士が競う方法もあります。
「ストロークプレー」は、多いときは100人を越える人が参加して競い合うことができるゲーム形式で、参加者のなかで合計スコアが一番少なかった人が勝つゲームです。
一般のゴルファーが楽しんでいる大勢の人が参加して行う競技会(コンペティション―略してコンペといいます―)は、ほとんどが1ラウンドのストロークプレー競技です。
ゴルフを始めたばかりの人は「スクランブルゴルフ競技」に参加するのもいいでしょう。練習場の初心者ゴルフスクールなどでコースデビューに用いるゲーム方式です。4名のプレーヤーが1つのチームとなり、18ホールともまず全員がティーショットを打ちます。そして、セカンドショット以降はチーム内のベストボールを選択して、その地点から全員がまた打つというプレーです。スコアは個人別ではなくチームスコアになります。また、1打毎に一緒に回る上級者や先輩ゴルファーから打ち方、プレー中のエチケット、マナー、ルールもアドバイスしてもらうことができます。
スコアカードには打った回数(スコア)を記します。
協力 我孫子ゴルフ倶楽部
ゴルフにはボールを使って行う他のスポーツと大きく違うところがあります。ひとつは、プレー中に審判員がいないということです。ですから、プレーヤー自身が審判員として、ルールを守って正しくプレーしなければなりません。コースでプレーする前には基本的なルールとエチケット、マナーは覚えるようにしましょう。